Let's  cook  Thailand
  

タイの人々は「日本」大好き

  タイで生活をしていると何気ない瞬間、日本の文化を目にする時がある。数年前タイ国内では「日本」ブームなるものがあったらしく、今タイ人の人気外国語は英語に次いで、日本語が第2位だそうだ。
 CDショップに行くと、当然タイ国内の人気歌手の曲がよく流れているが、時に日本人の曲が流れてくることがある。タイでは日本人歌手にも人気は有り、現在のタイでのJ-POPチャート堂々NO.1は、あのGLAY,chemistry(ケミストリー),浜あゆを抑えて、なんとその名も「Λucifer (ルシファー・タイではこう呼ばれてる)」(左・写真)。一体、誰? (もしもファンの人がいたら本当にゴメンナサイ)。どれ位の人がこのバンドを知っているのだろうか。私の日本人の知人に質問したところ、日本人での知名率は限りなくゼロ。私は日本にいた時、土曜深夜の「CDTV」でチラッと見かけたことがあったので、なんとなくは記憶の片隅にこの歌手はいたが、まさか日本ではなく、タイでNo.1をとるとは…カワイソウに。ある日の深夜にやっていたJ-POPの番組を見ていたら、もう番組自体がこの『Λucifer』一色。番組によるとどうもこのバンド、先日、来タイしたらしく、バンコクのドンムアン空港は到着を待ちわびる若い女性でごった返し。通関して現れるやいなや、このバンドのヴォーカルと思われる「まこと」という人物が高々と両手を挙げてファンの「キャーキャー」という黄色い声援に応えてカッコつけていた。視聴した私の感想、「多分、日本を出国する時はここまでキャーキャーとは言われなかったんだろうな…」
通常の外国人歌手のCDは500バーツ(≒1550円)とタイではかなりの高値だが、このΛuciferのCDは390バーツ(≒1200円)と、他の歌手より若干安く、買い易くされている。ただディスカウントされているだけなのかも知れないが…。ちなみに普通のタイ人歌手のCDアルバムの値段は150バーツ(≒470円)。かなり外国人のCDは高い。

 そんなタイ人にとって「日本語」は憧れであり、流行の対象。今タイでかなり流行っている「jiwa」という歌手の曲の題名、その名も「好きだよ」歌詞カードにもしっかりタイ語で「すきだよ」(右写真の歌詞カード、最上段の少し大きい4文字が「す き だ よ」)。この歌手のアルバムを聞くと、全く英語の歌詞は出てこず、出てくるのは日本語のみ。いきなり冒頭から「♪君の言葉は本当じゃないね〜…♪」といかにもタイ人らしい発音の始まりでアルバムが始まっている。
「すきだよ」の曲は、テレビ番組やCMでプロモーションをよく流しているのだが、これに出てくるスタジオ装飾の日本語看板が『女子だよ』になっていて「好」の漢字が変だし、『き』が一文字抜けているのだ。それにその看板の字、かなり汚い(下手)。誰かこれを製作するに当たって日本人がチェックするとかいう事は無いのだろうか…  そうか、無いんだろうね。
 
タイには「aki-ko」というお菓子メーカーが存在していて、日本もどきの様々なお菓子を発売している。ところが、これがまた凄まじいお菓子で何とも表現はしづらいが、とりあえず怪しい。もしタイに来ることがあったら食べてみると良い一品。ちなみに私がこれを日本に土産として持って帰ったことがあるのだが、やっぱり大不評。どれぐらい怪しいのかというと、左写真の位怪しい。よく見ると「aki-ko」がひらがなでは「あき」になってるし、「ナクスシ」ではなくて、「スナック」と日本人に対する挑戦のごとく表記してある。タイ人に「これは何?」と半分暴虐的な質問をしたら「えっ、日本メーカーじゃないの!?aki-koは日本に無いの?」と逆に聞かれてしまった。「ありません!!」

日本が世界に誇るべき文化の一つとしてよく「ジャパニメーション」と呼ばれるいわゆるアニメーションがあるが、タイでもそれは例外で無く、タイ人に「知ってる日本のアニメは?」と聞いたら「ポケモン、ドラえもん、アラレちゃん、一休さん、ちびまるこ、TVチャンピオン(←違う)…」と限りなく出てきた。確かにこちらではよく日本のアニメや番組が多く放送されていて、子供が着ているTシャツにはポケモンがプリントされているのをよく目にする。先日私もタイ語の一休さんをじっくりと鑑賞した。タイでも一休さんがひらめく瞬間の効果音は『ポン・ポン・ポン・チーン!』で全く一緒。一休さんの主題歌も日本語でかなり懐かしかった。
戦隊物も凄い人気で、街中ではウルトラマンや仮面ライダーのポスター等をよく見かける。実はこのウルトラマン、製作会社の円谷プロと、あるタイ人が数年前、海外での著作権を巡って法廷戦争をしていた。そのタイ人によると、このウルトラマンを生んだ円谷英二氏は同じ職場に研修生としていたこのタイ人の助言を得てウルトラマンを製作したとか。円谷英二氏は既に30年前に亡くなっており、その真偽のほどは分からないものの、どうやらこの法廷戦争はタイ人の方に軍配が上がったそうだ。ちなみに40年以上前のその助言というのは、『新しい正義のヒーローに』と、このタイ人がスコータイ時代の仏像スケッチを円谷氏に渡して、それが元にウルトラマンが誕生した、ということ。 
んー、確かにウルトラマンは言われてみればタイの仏像にどこと無く似ているような気もしなくはないが… 皆さんはどう思います?
 それにしてもこのページ自体、色々な著作権引っ掛かりまくりですよね。関係各位の方々ゴメンナサイ。←普通許されませんね。よーく分かってます。これは完全に個人の範囲で製作しています。私は本当にお金ありません。訴えないで…                                                            

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